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ギャラリー / Gallery
 このページでは、バーチャル京都構築のための様々な研究やweb-GIS制作に関わる情報を提供しています。
 ここでは主に、「バーチャル京都」マップに掲載前の各種コンテンツや技術についてご紹介します。

vol.5 「バーチャル京都Webサイトの一年間〜アクセスログからみる閲覧状況の分析〜」 (2008.01.16 UPDATE)
vol.4 「明治中期の京都〜千年の都の百年前のすがた〜」(2007.11.03 UPDATE)
vol.3 「京都観光の今昔」(2007.10.08)
vol.2 「京都市新景観条例のシミュレーション」(2007.09.09)
vol.1 「五山の送り火をどこから見ますか?」(2007.08.05)

vol.3 「京都観光の今昔」

 京都は日に日に涼しくなってきており、いよいよ秋本番、春の桜に続き秋の紅葉・観光シーズンが始まります。京都市産業観光局の調査によると、2006(平成18)年に京都市内を訪れた観光客数は、およそ4800万人を突破し6年連続で調査史上最多人数を記録したそうです(2007年7月6日発表)。特に11月は、前年を通じて最も多い観光客が訪れています(平成18年は約660万人)。

 京都にお住まいであったり過去に長らく京都におられた方はともかく、京都を観光する場合にどのような手段を参考にするでしょうか?書店には「京都本」と呼ばれる京都を専門的に紹介したガイドブックをお使いになられたり、中にはガイドブックには紹介されていない、「通」としての京都をいろいろ調べてお越しになられる方もいらっしゃるでしょう。現代は、書籍だけでなくさまざまなWebページやblogなどでも特集がくまれ、現地に行く前に行きたいところがますます多くなるという経験をすることもあります。

 ところで、古くから観光都市という側面を持っていた京都で、昔の人々は京都観光をするためにどのような情報を入手していたのでしょう?京都は全国に先駆けて「名所案内記」(今で言うガイドブック)や京都の名所の風景を詳細に描いた「名所絵や名所図絵」が次々と出版されました。その内容は、当時から名の知られている寺社仏閣、歴史上の人物にゆかりのある場所や史跡、さらには和歌や物語の舞台を紹介するもので、当時から情報が充実していたことが伺えます。

 バーチャル京都では、立命館大学アートリサーチセンターが構築・公開している「京都名所絵・名所図絵資料閲覧システム」を基に、浮世絵で描かれた風景におよそ該当する位置を抽出し、3Dマップ上のアイコンで指し示しています。

画像:京名所浮世絵アイコン
このアイコンをクリックすると
画像:閲覧システムとのリンク
このようなウインドウが新たに表示されます
(画像をクリックすると拡大表示)

 このほか「院政期の京都市街を訪ねる」(要・電子国土プラグイン)も、残存する院政期の史跡の位置情報と歴史解説・現況写真と共に公開しています。これらは、データ整理後バーチャル京都3Dマップ画面上でもご覧頂けるようになるでしょう。

画像:院政期の京都市街を訪ねる
(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

 京都には多くの方々に知られていない場所がまだまだあります。この秋はあなたもバーチャル京都を使って、人とはちょっと違う新しい京都観光ツアーを企画してみませんか?

 
参考文献
  • 塚本章宏「近世京都の名所案内記に描かれた場の空間分析とその歴史的変遷」、GIS-理論と応用14-2、2006、41-52頁。
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    関連リンク
  • 京都市観光調査年報[京都市産業観光局](http://raku.city.kyoto.jp/kanko_top/kanko_chosa.html
  • 京都名所絵・名所図絵 資料閲覧システム(http://www.arc.ritsumei.ac.jp/db1/kyotomeisyo/index.htm
  • 院政期の京都市街を訪ねる(http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/geo/rgis/cybermap/

  • このウェブサイトは、文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」(立命館大学)、
    立命館大学21世紀COEプログラム「京都アートエンタテインメント創成研究」(2002-06年度)、
    文部科学省学術フロンティア推進事業「文化遺産と芸術作品を自然災害から防御するための学理の構築」(2005-09年度)、
    文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業「デジタル時代のメディアと映像に関する総合的研究」(2001-05年度)(2006-08年度)
    の研究成果の一部である。
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